1019年11月

大江山へ***






大江山に初めて挑んだ当主にして最愛の息子。

絵は前に描いたものの焼き直しですし、彼についてはこのサイト内では既にさんざん語っておりますが、最愛息子を親ばか祭りに出さずして終われなかったんだ…!
というわけで、以下は自慢板への投稿をそのまま再録。(内容はこのあたりとかぶります)


1周目九条家より、仁(じん・男下4右2)。
男初代(上2右2・火髪火肌水目)の第二子なのですが、顔や髪型の雰囲気が近いことと火肌が共通していることで生き写しの親子に見えたのがものすごく嬉しくて、生まれた当初からすでに贔屓でした。
どのくらい嬉しかったかというと、弓使いにする予定だったのを思わず変更して父と同じ剣士にしてしまったくらい(笑)。
(今となっては仁の職業は剣士以外は考えられないと心から思いますが、これが2周目以降だったら戦術重視で普通に弓使いにしていたかもしれず、パーティバランスをあまり顧みないで剣士に就任させた当時の私グッジョブでした本当に)
心の土が高めで、いかにも穏やかそうな雰囲気だったのも好みでした。

そんな彼のポジションは「優しくて頼れるお兄さん」。
特に初代が亡くなってからは女ばかりの家中で男一人きりになり、年若い女の子たちが自然と彼を頼りにしたのはもちろんのこと、二代目当主を継いだ姉の千里(せんり)も少し脆いところのある人だったため、仁の存在を少なからず支えにしていました。
そのため、年長者としても男としても、自分が家族を守り、支え、引っ張っていかねば……という自覚を早くから持っていた人です。
10ヶ月の時に三代目当主に就任し、名実共に家族の大黒柱になりました。

その年の冬、仁は二人の姪(千里の子)と娘を率いて初めての大江山へ足を踏み入れました。「一歩でも前へ行け」という初代の遺言を受けて、無理を承知で挑むことにしたのです。
しかし当時の一族はまだまだ弱く、鬼ワラや幽鬼の群れを相手にすら苦戦するレベル。隊長だった仁は特に集中狙いされて大変な思いをしました。
でも、それでも常に先頭に立って剣を振るい、雪を踏み締め、後ろを振り返っては家族を気遣っていたんだろうなぁと。
結局、2ヶ月間で仁王門にたどり着くことさえできませんでしたが、「今やれるだけのことはやった」「娘たちが来年ここへ来るときに少しでも道が拓けていればそれでいい」と、納得して山を降ります。

その後もずっと家族の先頭に立ち続け、寿命を迎える月まで出陣していた彼の遺言は「こんなんじゃ、次の討伐には俺は無理かもしれんから、よろしく頼むよ」。生き様に似つかわしすぎでした。
それが決定打で、仁は我が家での愛息子ランキング不動の首位に落ち着きました。多分この先もこれを上回る贔屓の子は出ないだろうな……と思います。

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