「差し伸べた手」





1019年11月、大江山。
雪煙に霞む感じを出したかったのですが……コピックでやる事ではなかった気がする(爆)。
九条家、初代の第2子にして3代目当主の仁(じん)。思い入れ最大の最愛の息子です。
そういうわけで、以下の語りは多分に夢見ていますが許してください。てへ。

父と姉が他界し、仁の代になってから、九条家は初めて大江山へ入りました。
「一歩でも前へ行け」という父の遺言を受けて、無理を承知で挑むことにしたのです。
しかし一族はまだまだ弱く、鬼ワラや幽鬼の群れを相手にすら苦戦するレベル。
仁は隊長だったからか、特に集中狙いされて大変な思いをしました。
でも、それでも常に先頭に立って剣を振るい、雪を踏み締め、
後ろを振り返っては家族を気遣っていたんだろうなぁと。
そんなイメージから、こんな絵。

なにせ初代が身罷ってからというもの、女ばかりの家族中で男は仁ひとりきり。
なので彼は正真正銘、家族の大黒柱でした。年長者としても男としても当主としても、
自分が家族を守り、支え、引っ張っていかねば……という自覚を早くから持っていた人です。
「優しくて頼れる皆のお兄さん」役を自然体でこなしているのです。
パラメータ的にも心の土が高かったので、穏やかで辛抱強い人に違いないのだ。

ちなみにこの時出撃隊にいたのは、姪の万里(ばんり)、里杏(りあん)、娘の迦南(かなん)。
仁が差しのべた手の先は……──誰でも有り得そうなので決めてません(だいなし)


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