フカヒレ様宅で配布中の『俺屍さんに31ノお題』より『鬼の子』でした。
荻凪家より秋蘭と冬樹双子姉弟。です。


秋蘭は生まれながらこの世ならざるものが見え、それが人と違うことに幼い頃苦悩しました。
彼らは討伐なんてしてますから、在る意味鬼という存在が非常に近く、
秋蘭は知らず知らずのうちに自分は彼らと非常に近い存在だと感じ取ってしまいました
(まだ討伐には出ていない時期なのですが、彼女の場合は気配を感じ取ることくらいはできたので)
最初は気づかずに普通に見える『化け物』とも普通に遊んでいたのですが、それを偶然街の子供たちが見て、
彼女が『鬼の子』であるという噂が散らばります。

この頃には荻凪家と京の人は結構友好的な関係を築いており、冬樹たちも普通に外で遊べるくらいでした。
が、見える世界に秋蘭はいじめられ、一人遊びばかりをしていました。
彼女の『なぜ』に答えたのは『鬼の子』という言葉で、うすうす自分の異様さを感じ取っていた彼女にとっては
家族とは違うという死刑宣告にも近い言葉でした。
けれど、その闇から彼女を救ったのがほかならぬ双子の冬樹。
彼女にとっては命を救い、人生を救ってくれた無二の相方。

故に彼女は何よりも冬樹を優先します。
『愛してる』の言葉に男女の恋慕の関係は一才なく、ただそれを超えた家族としての愛。
秋蘭がまだ『鬼の子』であることにとらわれていることを冬樹は分かっており、
けれどもその『鬼の子』としての力を彼女が受け入れていることも知っています。
故に、冬樹も秋蘭を守ると決めています。
守り、守られる存在。それが二人です。

鉛筆書きの漫画ですが、ずっと暖めていた話だったので、完全燃焼とはいえませんが、満足です。
……ええ、この双子への愛がぐーんな感じです(笑)




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