暁生一族史 3
― 1020年 ―

   


現メンバー: つぐみ・あざみ・司狼・狼牙・剣護・きさら
→ 一族紹介(別窓)

 4月  交神

 司狼の娘が来訪。
 下1右3。耳元にふわふわした白い謎の物体(綿飾り…?)のついた、ウェーブヘアのお姉さんです。1周目でも2周目でも出てて、縁のある顔なんだよね。また来たか。茶髪、黄色肌、赤い目。
 で、素質が……心と技は高めなんだけど、体の水風土が低い方表出しちゃってるよ、あらまあ。ぬぅ、せっかくのお紋の体水が。
 名前は「なずな」。父の職を継いで槍使い。
 もう家系が4本できたので、職業はここから家系で固定にする。

 で、今月は狼牙と那由多ノお雫交神。生まれてくるのはまた娘。

 5月  討伐:相翼院
 なずなの指導はあざみに任せ、司狼・狼牙・剣護・きさらで相翼院へ出陣。
 ちなみに、お金に少し余裕ができたから楽をさせてあげようと、今月が寿命で健康度の落ちてる上の双子(つぐみ&あざみ)には出撃前に漢方を飲ませた。ゲーム的には全くもって意味はないが、気分気分。

 例によって何度かリセットしてフィーバーを出し、白波、水祭り、雷電、秋津ノ薙刀、ニニギの剣、青銅の短甲ゲット。
 ついでに片羽ノお業を打倒! 芭蕉嵐一発で体力180とか持ってかれるが、こちらはお地母を3人使えるので余裕。でもって剣護が奥義『疾風剣剣護』創作。
 戦果上々だ。


 同月、つぐみ永眠。享年1才10ヶ月。
   「大丈夫! 化けて出たりしやしないってば…
    たぶんネ…」


 三姉妹の真ん中らしく、飄々とした子だったようです。
 4代目当主にはあざみを指名。あざみも本当は今月で寿命だったんだけど、それで一月延命。
 来月は交神だから別に指導の手が足りないということもなくて、延命してまでやることもなかったんだけど、2人いっぺんに去ってしまうなんて寂しいではないか。片割れに一日でも長く生きて、ほのかの孫の顔を見てほしいというつぐみの心、ということで。

 6月  交神

 なずなの従妹にあたる、狼牙の娘が来訪。
 下2右3の、ツノの生えてる女の子。茶髪、黄色肌、赤い目。おや、なずなと一緒だな……って、親が双子なんだからそれも道理か。
 名前は「律(りつ)」。いきなりひらがな3文字から外れたが、この顔が生まれたら律ってつけたいなあと1周目から思ってて(でも生まれなかった)、今更他の名前をつける気もしなかったので。
 素質もなかなか。せっかくのお雫の水は表出しなかったが(またかよ)、体の火は幸い狼牙の方が出たし、土も全体的に高めなのでよし。
 先月ゲットした秋津ノ薙刀が愛用品になることは間違いない。

 さて、狼牙は来月出陣予定なので、今月のうちに律の訓練つけて奥義を継がせておく。
 でもって今月は鬼朱点を倒す子を作るべく、剣護の交神。お相手は天界の男神に大人気(とは誰も言ってないが、きっとそうに違いないと勝手に断定)の東風吹姫様。この果報者め。


 同月、あざみ永眠。享年1才11ヶ月。
   「今日はいい天気だねぇ
    これなら天国に行けそうだよ」


 三姉妹の天真爛漫な末っ子、って感じかな。
 5代目には順当に司狼を指名。

 7月  討伐:白骨城
 狼牙・剣護・きさら・なずな(一月遅れの初陣)で白骨城へ。フィーバーでもなかったのだが速瀬、風葬、黒鏡ゲット。速瀬はいい収穫だ。速風の御守は戦闘用に回して、これからガンガン走れるぞ〜。
 恨み足右カイナ・左カイナ楽勝。そういえば去年も勝ったんだもんな。

 8月  選考試合

 剣護の息子が誕生。
 これまた1・2周目でも出ている下2右2の顔。しかも、1周目でも大江山越えメンバーだったんだよな。さらに言うと2周目では最終戦のタイミングで生まれてきたが、体水が話にならんほど低くて(自前で500いかないんだもん……いくら何でも体力4の字じゃなあ)お留守番だったという。君よっぽど朱点が憎いのね。
 赤毛、黄色肌、金の目。……双角の孫で赤毛ってーと、技は劣性遺伝か……でもまあ剣護とお揃いだから許す(←いつもそういう理由で…)。せっかく継いだ体風・土は低い方が表出しちゃったが、他は悪くないぞ。
 名前は父から1字継いで、「信護(しんご)」

 さて、今月で司狼と狼牙に寿命がくる。2人には漢方飲ませてあげて、剣護・きさら・なずな・律(初陣)で試合に出場。
 戦法は去年と同じ、ひたすら炎風の符と雷太鼓の符連発。一回戦術ミスって技あり勝ちしちゃったが、あとは一本で優勝。2100点と2万両ちょい稼いだのでよし。……あれ、春より実入りが減ってるのは何でだっけ? こういうもんなのか。
 きさらが奥義『連弾弓きさら』創作。これがあるとボス戦がだいぶ違うんだよね、でかした!


 同月、司狼永眠。享年1才7ヶ月。
   「運が回ってくるのを悠長に待てるほど 人生は長くはないゾ
    回らないなら自分で回せ」


 双子の弟に後を託して逝きました。カッコよかったよ。
 わかりました、運は自分で回します。出撃したら赤い火出るまでリセットしろってことだよね司狼!(そこまで具体的なことは言ってねえ)
 暁生家家訓その3、「運は自分で回すもの、赤い火出さずに出撃するな」。

 9月  討伐:相翼院
 剣護は息子に奥義を継がせるべく訓練中なので、漢方飲んで狼牙が出陣。ごめん、予定寿命過ぎて健康度がすごいことになってるのにね……でも娘と討伐に出られるんだ、嬉しいよな。
 狼牙・きさら・なずな・律の面子で陽炎を取りに相翼院へ。
 司狼の遺言に従い(←違)赤い火出るまでリセットして出撃。……したら、フィーバーで陽炎が揃わなかった。なんてこったい。
 こりゃリセットか…と思いつつ、最後の最後に燃え髪大将にアタックしたら、なんと揃った。ラッキー。
 というわけで陽炎、怒槌丸、水葬、厄払いの槍、岩清水の槌ゲット。


 同月、司狼永眠。享年1才8ヶ月。
   「改めて言い残すことは特にない
    それが俺の遺言だ」


 作った奥義も律に伝えたし、最後に一緒に出陣してやれたし、伝えるべきことは伝え切ったんだろうな……きっと悔いはないに違いない。
 7代目は剣護。

 10月  討伐:鳥居千万宮
 きさら・なずな・律・信護(初陣)で鳥居千万宮へ。折よく討伐強化月間。
 来年きさらを稲荷ノ狐次郎と交神させる予定なんだよね。そのためには今のうちに解放しておかねば! ということで、解放条件の赤い火がいい位地に出るまで何度かリセットして出撃。
 とりあえず狐次郎は打倒、解放。
 で、来月に向けて少しでも鍛えておくに越したことはないのでできれば九尾吊りお紺も倒したい……! と思ってたのだが、狐次郎の花連火でさえけっこうくらうのに(150とか)、お紺の血火弾に耐えられる気がしなかったのでやめ。無理せず悪羅大将をしばいて帰る。ついでに土々呂震玄解放。
 槌の指南、真砂の太刀なんかゲット。……真砂の太刀はせっかくの属性武器だけど、女用なんだよなあ。手に入れるはいいけど毎回蔵で腐らせてる気がする。もったいね。
 強化月間の報奨金は約5000両だった。

 11月  討伐:大江山
 いよいよ大江山の門が開いた。
 出撃隊は先月と同じきさら・なずな・律・信護。今月は朱点までの道作りだ野郎共ー。

 山道のザコはさすがに楽勝、仁王門へ。
 痩せ仁王・太り仁王だってもう楽勝……と思いきや、光無し2回と夢子を使われて予定外の苦戦。こんちくしょう。雷太鼓の符を連発して勝利。持ってきといてよかった。
 その先で天魔大将パーティー相手に、時間ギリギリまでレベル上げ。暴れ石芭蕉嵐ゲット、ついでに隊長がきさらだったので虚空坊岩鼻解放!

 最後に石猿田衛門戦。結界印3つ使ったらあっちの攻撃をスカスカかわしまくり、なんとノーダメージで勝利してしまった。これは朱点戦もいける!
 これで今月のノルマは果たした! 来月を待ってろよ朱点!!

 律が奥義『律猛毒刃』を創作。えらいぞ律ちゃん。

 12月  討伐:大江山
 いよいよ朱点戦。
 技力平均100以下(しょぼ)のパーティなので、常盤の秘薬を多めに持って出陣。ザコ戦のダメージの回復で技力使っていられん。……やはりきさらの親を鳳あすかじゃなくて白波河太郎にしておくべきだったのかも……ま、きさら強いんだし、いいけどね。
 技力だけでなく、修得してる技にも不安があって、円子・陽炎・仙酔酒を、この時点で誰も修得してない。(えええ)まあ円子はなくても、回復はお雫とお地母で間に合うだろう。陽炎は使いたかったけど、こんなこともあろうかと思…ったわけではないがかわりに結界印は以前大量に買い込んでおいた。これも4つ持つ。
 ではいざ出陣!
 途中のザコ戦で消耗は避けたいので、山道の敵はともかく天魔大将のパーティは極力避けながら朱点閣に。余力充分で朱点戦へ!

 朱点の攻撃は単体攻撃より前列にヒップアタックのほうがよっぽど痛いと2周目までで学んだので、ヒップ対策に信護一人だけを前に出し、防人と結界印×3。
 やっぱり硬くてロクにこちらの攻撃が通らないが、一番攻撃力の高いなずなに武人を集中させて叩く。臭い息で攻撃力下げられてもめげずにしつこく武人武人。やはりそれが効果的で、連弾弓使うまでもなく倒せました、朱点。
 平均体力400以下、技力100以下、攻撃力300ちょい、防御力400ちょいのパーティでも充分頑張れるんだな。
 進言を無視しまくったので、皆の忠心は80台まで下がってたりするけど。そんなん交神ですぐ上がるさ!

 後付け設定・暁生家の大江山後日談 

 大江山越えの直前は、掛け値無しに家が明るかった時期でした。
 この年、5月6月にはつぐみ・あざみ姉妹、8月9月には司狼・狼牙兄弟が相次いで他界してしまい、家の中は寂しくなっていましたが、彼らは皆、死ぬことを嘆きはしませんでした。前年に大江山へ登ったときの手応えから、「今年こそは朱点を倒せる」「剣護たちは呪いを解いて生きられる」と希望を抱いて逝ったからです。四人の遺言は穏やかなものでした。
 年長者たちの亡き後も、真面目で気質の穏やかな剣護が皆をまとめ、家族は団結していました。

 また、市井での暁生家の評判もかなりのもの。
 1019年夏の選考試合優勝から一族は帝の目に留まり、以後1020年春、夏と3度の優勝で、筆頭討伐隊として特に目をかけられています。(その際、短命の呪いについては明かしてあります。一族の顔ぶれや当主がコロコロ変わっていることは誤魔化せないので)。
 都の人々も、一族には好意的な目を向けていました。一族の強さには朱点打倒の期待をかけていたし、町の復興が進んでいるのも多分に彼らの貢献によるものと知られていた。ついでに暁生家にはパッと目を引く美人が多かった。特にきさらとなずなが並んで歩けば、すれ違う人はもう一度振り返って目を楽しませたいと思ったことでしょう。そうしたプラスアルファも加わって、総合的に評判は良かったのです。

 ところが、大江山でああいうことになり、きさら達は悲願達成を果たせませんでした。

 家で待っていた剣護は出撃隊から事情を聞くと、その顛末を報告するため、きさらを伴って内裏へ上がりました。朱点童子打倒に失敗したというだけならまだいい、しかし事態はもっとまずいことになろうとしていると、黄川人の言葉から想像されたからです。しばらくは都の警戒をより強め、鬼たちの動向に目を光らせてほしいと剣護は奏上します。
 鬼が以前より強くなっていたり巣窟が増えていたり…というのはこの時点ではまだ判明していませんが、結果的には剣護の予想が当たり、慎重な対処が吉と出た形になります。
 報告を聞いた貴族の中からは、失敗を責める声も上がりました。が、その貴族たちに向かって、剣護は啖呵を切ってみせたのです。
「我ら一族も命を懸けております。この額の印は朱点の呪い、朱点を討ち果たさぬ限り、我らの命は2年ともちません。
真の敵を討ちもらしたことが咎であるというのならば、当主である私の首をお取りくださいませ。朱点打倒の宿願叶わなかった以上、どのみち長くはない命にございます」
 ――と。

 結局、剣護は貴族たちを黙らせることに成功し、二人はお咎めなしで返されました。
 が、剣護にそうまで言わせたことが少なからずショックだったきさらは、この日以来、憂い顔が多くなってしまいます。大江山討伐の隊長だったきさらは、一連の出来事に責任を感じていました。大江山で真の敵を討つことができていればこんなことにはならなかった。剣護にあんな台詞を言わせはしなかった。呪いは解けて剣護だってこの先ずっと生きられるはずだったのに――。
 剣護は残された日々を、そんな従妹の憂い顔を解くことに心を砕いて過ごします。




 ――って、これ全部クリアしてから後付けで妄想したモノなんですが。
 そういうわけで今さら剣護×きさらがお気に入り(言いたかったのはそれか)


 1月  交神
 さて、無事に大江山を越えたところで、早急に交神して子孫を残さなければならない。いつも大江山越えにある程度経験を積んだ面子が揃うようにしてるから、鬼朱点打倒直後は家族の平均年齢が高くなっちゃってるのだ。
 で、きさらと稲荷ノ狐次郎の予定だったんだけど、6月以来交神してないから奉納点が17000点たまってた。
 ちょっと考え、予定より上の八坂牛頭丸と交神することに。
 牛頭丸から体水は低い方継いだようだが、火と土の揃って高い息子ができる予定。

 2月  交神
 続いて、なずなと牛頭丸交神。また息子だ。
 ……ということで、一族きっての美女二人を揃って牛に嫁がせました(…)。でも交神相手を選んだのはおそらく娘たち本人の意志でしょう。剣護はこういうの気にかけそうなので、当主命令じゃないデスヨ。
 「ウッシシシシシ…」とか言いやがってうちの娘らにおかしなことしたらただじゃおかんぞ、このサーロインめが(by剣護)←剣護はそんなこと言わない
 でも素質は欲しい。(交神の常)

 3月  選考試合

 きさらの息子が来訪。
 顔は下2左2のライオン丸くん。一族いちの美人の母からゴツい息子が生まれたもんだ……これは父親似というのだろうか。(牛ですが?)
 緑髪、肌色肌、緑目で全身風属性。きさらから鳳あすかの高い風を全部うまく継いだことの証左だ、よしよし。
 素質のほうも火・風・土が高めで母の強化版といった感じ。
 名前は「雄大(ゆうだい)」。顔に似合うかと思って。

 さて、今月は試合。後半入ってから一度も討伐に出てなくて、増えた巣窟や強くなった鬼などまだ確認してもいないんだけど……ま、いいでしょ。
 健康度の下がった剣護に雄大の指導を任せて、きさら・なずな・律・信護の組み慣れたメンバーで出場。
 雷太鼓の符と間違えて、うっかり虎の子の綿津見の符を使ってしまったものの、オール一本勝ち優勝したからまあいいか。85000両と指輪、名品ゲット。


 同月、剣護永眠。享年1才8ヶ月。
   「朱点の首を取って 俺の分まで何倍も生きてくれ」

 け、剣護……(涙)このタイミングでそれを言うか。
 ほんとは去年の12月で終わると思ってたんだもんね。大江山の朱点を討って、呪いも解けて、剣護だって何倍も生きられるはずだったんだ……。さぞ口惜しいだろう。
 残された子たちはやりきれない気持ちを噛み締めたことと思われます。
 時期当主はきさら。

 後付け後日談・その2 

 剣護ときさらは、一族の代表として都人の非難の矢面に立っていました。
 もともと一族に対しては好意的な人が多かったのですが、期待が大きかった分だけ、落胆・非難の声もやはりあったのです。
 剣護は明かせる部分は事情を説明して、できるかぎり誠実に話をしようとしました。煙に巻くように誤魔化すのは、剣護のよしとするところではなかったので。
 きさらはこの頃、見る者を一瞥で圧倒する氷の美貌が凄味を増していました。相手を黙らせずにはおかないその問答無用の美貌をもって、彼女はけっこうゴリ押しで都人を納得させたんではないかと思います。(「大江山のボスが倒されたらしいけど状況前より悪くなったぞ! あんたら何やったんじゃい!」とか文句を言いに行って、出てきたのが見たこともないような超絶美人だったらちょっと一瞬固まるよね……その隙にゴリ押し)

 3月の試合に出場することを決めたのは剣護でした。ここで都人との間に距離をおけば、かえって悪い噂が広まりかねない。それよりは堂々としていよう、文句を言いたい者がいるなら面と向かって吐き出してもらえばいい、と考えたのです。
 この時すでに体調を崩していた剣護は、人々の前に出て「期待に沿えず申し訳ない」と頭を下げると同時に、鬼の頭目を討ち果たすことには失敗した、だから自分は間もなく死ぬんだと、むしろ宣伝してみせました。
 自分の死を、人々の非難を同情に変える道具として使うこと。最後の仕事と剣護が自分に課したのがそれでした。それを果たして、剣護は家族に微笑みかけて逝きました。

 剣護亡き後のきさらを支えるのは、仲のよかったなずなです。雄大以下、ごたごたの後に生まれた子供たちには暗い空気を感じさせまいと努めて明るく振るまい、持ち前の朗らかさで家中を盛り上げていました。当主きさらが厳しく家中をまとめた横で、なずなは一家の母親役として暁生家を守り立てた功労者です。
 また、子供好きで母性豊かな律は、そうした思惑とすら何も関係なく、ただの親として家族の年長者として、心から子供たちを愛します。

 そうして暁生家は立ち直ります。次世代の子供たちは明るい家に迎えられ、じつに前向きに生きることになります。


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