俺屍双子さんに25の質問
〜須雲と飛雲の場合〜

飛雲(左)「おっ!ご指名!?おっしゃ!張り切って答えちゃうかんね!」
須雲(右)「……あんまり期待すんなよ。」


1・お二人のお名前は?

飛「龍堂飛雲(りゅうどう・ひうん)!ヨロシクなっ!」
須「龍堂須雲(りゅうどう・すうん)。飛雲の双子の兄だ。」

2・ご両親はどなたですか?

飛「龍堂凪!(りゅうどう・なぎ)」
須「いきなりそんなこと言ったってわからないだろうが。母さんが龍堂凪。龍堂家の初代だ。」
飛「そうそう!すげぇ怖いんだぜー!」
須「後で殴られても知らないからな。父親は陰陽児 中。やたら派手なカッコウの割りに意外と純情らしいな。」

3・外見や職業を始めとした、お互いのことを紹介してください。

飛「あいつの名前は須雲!俺とは双子なんだけど全然にてねーんだよなぁ。髪の毛も目も緑だし、肌も黄色っぽいだろ?
  顔もまじめくさってるよなー。ま、弟が俺みたいな超・美形じゃ見劣りするのも仕方ないけどなっ!あいつは母さんの後継いで剣士。
  剣振り回してる姿は似合うな。」

須「飛雲は兄者と同じ薙刀士。訓練中に近所の猫に悪戯して顔につけられた傷が今や特徴のひとつ。赤毛に色黒、金目って、
  俺と比べると滅茶苦茶派手。顔つきも全然違うから兄弟に見られるってことは少ないな。結構チビだし。
  あいつはとにかく煩くて騒がしくて馬鹿で能天気。」

「ひっでー須雲!!お前だってまじめな顔して実は結構無茶すんじゃねぇか!大体いっつもため息ばっかついてよー。
   幸せが逃げるぜスー。つめてぇやつだよコイツは」

須「その呼び方やめろ……あーこいつはあれだ、元気・ばか。」

4・仲はいいですか?

飛「いいぜっ!!いっつも一緒だぜ!」
須「家族全員で毎月討伐なんだから当然だ(こいつら含め四人家族)」
飛「俺はあえて馬鹿してやってんの。」
須「はいはい。あ、でもこの前的に囲まれたとき、一気にやってくれたのは助かったな。」
飛「ま、お互いもちつもたれつってね。」
須「へぇ、意外だな。お前がそんな言葉知ってたなんて。」
飛「馬鹿にしてんのかよむきー!!


5・「ああ、こいつと双子なんだ」と思うことは?

須「まじめにこいつと双子だとは思いたくないが…」
飛「うわっ!!スーお前めっちゃ薄情!!俺ら双子だろ!?もういつでも仲良しぃ!みたいな?
  俺的にはね、食事のときの好みとか食べる速さとか双子!って感じする!」

須「俺の食べ方はお前みたく汚くない(きっぱり)
  そうだな……あえて言うなら…二人とも大将狙いなところか。血は争えないっていうからな。討伐出ると、まぁたまに思う」

飛「素直じゃねぇなぁ飛雲。俺らもう以心伝心★じゃん!」
須「思い違いだろ(すっぱり)」

6・「こいつとは双子じゃねぇ」と思うことは?

飛「こいつ頭いーんだよなー!俺勉強めっちゃ嫌いなのにさ、こいつなんであんな文字ばっかの面白くねぇもんがすきなのか…
  こればっかは俺でも理解できねーよ。」

須「俺はこいつがどうして怒られるとわかっていてあんな馬鹿をするのかが理解できん。
  大体、書は読むものであってだなぁ…断じて枕にするもんじゃない!!」

飛「しかたねーじゃん、あんなの見てたら眠くなるってー!」
須「……とまぁ、性格はすごく違うと思う。」

7・ぶっちゃけどちらの方がご両親に似てる?どんなところが?

須「母さんの後先顧みない猪突猛進な性格はしっかり飛雲に継がれてるみてぇだぞ。大体勇猛と無謀は表裏一体にして
  矛盾をするものであって、母さんにしろこいつにしろ勇ましいのは結構だが…」

飛「…誤魔化されねぇぞスー!難しい言葉で俺を置いてこうたってそうはいかねぇもん!!」
須「あとこの書物嫌いも母さん譲りだな。」
飛「へーんだ!あとで母ちゃんに言いつけてやるもん!そういうスーだって、何時も難しそうな顔ばっかしてんのは陰陽児の親父に
  似てるって母ちゃんいってたぜ?!やーい父ちゃん似ー!」

須「はっ、ばーか。馬鹿よりましだ。大体陰陽児の親父に似てて何が悪いんだよ。」


8・相手のここがスゲェ!と思うことは?

飛「スーはすっげー頭いいんだぜ!本もいっぱい読んでるしよ、帝とかの前でもとちらねぇんだよなー。すげぇよ」
須「……………こいつの食欲か?(じっと悩んだ後ぽつりとつぶやいて。」
飛「うわっ!!スーそれひどくね!?」
須「本当のことだろ。ま。こいつの前向きな明るさはいいと思うけど。」

飛「…それだけかよー!スー!俺めっちゃスーほめたじゃんー!(ダダをこねるように眉をハの字にして)」
須「へいへい(苦笑をもらし)…精神的な強さはすごいと思う。俺よりコイツはずっと強いぞ。」
飛「言われと照れるなぁ(てへてへ)」


9・相手のここは苦手なんだよな…と思うところは?

飛「いっつも目の間のここんとこに皺寄せて難しい言葉ばっかはなすとこー!(眉間を指差してぶうたれながら)」
須「なら最初から説教をさせるような馬鹿をするな!!…俺はこいつの底知れない明るさ…俺はんなに社交的な性格でもないから
  街に引っ張りだされるのは慣れない。奇異な目でも見られるしな。」
飛「えー、んなこといってスー三丁目の茶屋の茶団子めっちゃ大好きじゃん。俺あそこの大福めっちゃ愛してるし仕方なくね?」
須「意味わからねぇから!………ま、こいつのこういう明るさに救われてるところも無きにしも非ず…ってことかな。
  都の連中の俺らを見る目が変わってきたのも、こいつのおかげだし。(苦笑をもらしながら)」

飛「へへ…スーもさ、すげぇんだぜ、俺は難しいことわからねぇからそういうことばっかりスーが話してるときは苦手だけど…
  えばってて都の弱い人苛めてるキゾクを言い負かせるの、都でスーだけなんだからな!(自分のことのようにふんぞり返り)」

須「ま、苦手だから嫌いってわけじゃねぇな、俗に言うないものねだり、隣のまんじゅうはでかく見えるってね。」
飛「ってスーの饅頭のがでけぇ!換えて!」


10・あいつのここだけは許せない!と思うことは?

須「こいつが貴重な書物によだれを垂らしやがったとき…」
飛「須雲が俺のおかずくっちまったときー!!俺が最後に楽しみにとっておいたのにー!!」
須「大体!お前は学がなさすぎる!龍堂家の一員としてだなぁ!」
飛「大体母さんだって勉強苦手じゃねぇか!」
須「兄者はそうじゃないだろ!お前また帝の前で恥さらしたら特訓だからな!!(何かやらかしたらしい)」


11・双子とは言えどもここだけは譲れないという境界線はどこ?

須「消灯は猪四つ。俺が読書をする時間だけは譲れない。」

飛「もっと早く寝ようよー!疲れてるのにスー火おとさねぇんだもん!」
須「お前そんなのお構い無しで爆睡してんじゃねぇか。」
飛「むー…俺の境界線はおかずの最後の一個は俺の!!ぜーったい俺の!!」
須「相変わらず食い意地の塊だなお前は。」

12・食べ物の好みや考え方の趣向の違いはありますか?

飛「言うまでもないのが、スーの読書趣味!俺あれはどーしても分からない!腹が一杯になるわけでもないし、
  面白くもねぇし更に眠くなるんだぜ!?」

須「だからお前は学がないっていってんだよ。好みの違いっていうか、趣向の違いは結構あるな。」
飛「スーおっさんくせぇんだもん。」
須「誰がだ!教養を深める楽しさが分からないほうが可笑しいんだ!」
飛「あ、でもさ、何時も思うんだけど結構食い物の好みは俺ら似てるよな。卵焼きが超好きだったり、スーも結構甘いもんすきだし。」
須「そういえばそうだな。ま、討伐中はほとんど野戦食だから好みが分かれるところでもないけどな。」

13・共通の趣味や特技などはありますか?

須「趣味はかなり違う。俺が読書なのに対して飛雲は猫との喧嘩と子供と泥まみれになることだからな。」
飛「ちげーし!遊んでやってるのー!スーは俺が引っ張り出さなきゃ家でないのがいけないんじゃん!」
須「あとは…まぁ生活上の習性ってのもあるけど、ある意味訓練も趣味っちゃ趣味だろうな。結構嫌いじゃないし。お前もだろ?」
飛「うん!俺訓練好きだぜ!スーとの試合は緊張感あってさ、しかもぜってー負けられねぇ!って思うから楽しいんだよな!」
須「そういう意味では共通の趣味、と言えなくはないか。」

14・討伐に行くときはいつも一緒?

飛「おうっ!いっつも一緒一緒!」
須「っていうか、まだ人数すくないから出陣するときみんな一緒じゃないか」
(現在家族人数4人。初代の第二子と三子がこやつらです)

15・どちらかが隊長になるとしたら、どちらがなる?

須「俺は向いてない。飛雲がなるべきだ。」
飛「さすがスー!…って言いたいとこだけど…俺も自信はないんだよなー。須雲のが頭いいし、向いてると思うけど」
須「俺は人を導くのは向いてないんだよ。その点は飛雲のが向いてるだろ。明るいし。」
飛「んー…スーがいうならそうなのかもな!でも当分は兄ちゃんとかあちゃんいるし!俺はスーと前線組のが楽でいーや」
須「それは同感。隊長とか、面倒くさいし。」


16・初陣前の二ヶ月間一緒に訓練した時のエピソードを教えてください。

須「たーくさんあるぜ。障子やぶってイツ花に拳骨食らって廊下雑巾掛けの罰に俺まで巻き込まれたり、洗濯物に泥団子ぶつけやがって
   イツ花に雷落とされて何故か俺まで草むしりさせられたり、なぁ飛雲」
飛「だめだなースーってば。」

須「全部てめぇだろうが。(額に青筋を浮かべながら)」
飛「あー…ほら子供は元気が一番っていうし!?」
須「だからって毎回毎回毎回俺を巻き込みやがって…!大体近所の野良猫と縄張り争いとか聞いたことねぇし!」
飛「仕方ねぇーだろー、売られた喧嘩は男なら買わなきゃだしよー」
須「動物相手に空しくならないのかよ。(呆れ顔)ま…あとは二人して訓練したりしたけど…」
飛「体でっかくなるまで武器重くてなー、よく二人して転んであざだらけになってたよなー!」

須「一月もしたら体もでかくなってそんなことも無くなったけどな。大体飛雲は刃の手入れが下手でよく手切ってたし。」
飛「なこと言ったらスーだって上手く鎧着れなかったじゃーん!後はお前勉強ばっかだしさー!」
須「ああ、あの時お前の手習いをあきらめなかった自分はいまだに凄いと思うぞ。まさに無駄な努力だったけどな。」

17・討伐中、相手が大怪我!あなたの反応は?

飛「もう俺超心配しちゃうよー!超心配して思わずお昼がいつもの半分しか食べられなくなっちゃうよー!」

須「あまりに食うから討伐期間中に自給自足する羽目になるのは誰のせいだ誰の。飛雲が大怪我ぁ…?静かになってちょうどいいのかもしれないな。」
飛「そんなこといっちゃってぇ♪真っ先に泉源氏飛ばしてくれんのスーじゃん★」

須「…兄者の手を煩わせるわけには行かないからな。」
飛「俺もスーが怪我したときに頑張れるよう頑張ってるんだぜー!」
須「技力すくねーくせに。」

18・交神するとしたらどちらから?(またはどっちが?)生まれた子供はどちらが面倒を見る?

飛「なーなー、交神ってなに。」
須「一遍死んで来い。交神は子供を授かる儀式だ。」
飛「ふーん、じゃ俺興味ねぇからスーが行くんじゃねぇの?俺そういう退屈そうなの嫌いだしよ。」

須「まぁ家族の人数からいって二人とも交神自体はするだろうが…多分俺からになるかな。飛雲を先に行かせるほど恐ろしいことはない。」
飛「げー、俺もいくのー?(面倒くさそうに表情をゆがめ)あ、でもスーの子供もさ、俺面倒みたい!俺結構子供好きなんだよな。」
須「近所の子供ともよく遊んでるもんな、精神年齢近いんだろ。」

飛「ちっげーし!!ただ鬼ごっこしてたらこう、いつの間にかよ、な?負けるわけにはいかねぇじゃん!?」
須「へいへい。ま、子供の面倒は俺らについてはどっちも見そうな気はするぜ。何せ、こいつに任せとくと手習いが疎かになるからな。」
飛「頼りにしてるぜ、スーちゃんよっ♪」


19・喧嘩することはありますか?それはどんなとき?

飛「結構あるよな?」
須「ああ、大体くっだらないことで。どっちが最後の卵焼きくったとか、どっちが大将にとどめさしたとか。」
飛「すっげー重要じゃん!いいかスー!ご飯はな、シカクモンダイなんだぞ!」

須「死活問題もいえないようじゃ今日の晩飯は俺が先手だな」
飛「うわずっけー!!!」

20・相手に裏切られた!と感じるときはありますか?

飛「スーが微妙に都の女の子と仲良くなってること。
須「…?仲良くなった覚えなんてないぞ。都の女っていうと…あの漢方屋の娘しかわからないし。」
飛「へーへー、スーは罪作りな男ですことぉ!…あの子ぜってースーを見る眼違ったじゃねぇかよ…(ぶつぶつ)」
須「お前に関して言うなら……やっぱある意味その人懐っこさだろうな。俺にはできねぇ。」


21・二人で力を合わせたら――どんなことができますか?またはできそうですか?

須「………また微妙な質問を。」
飛「え?何で!?俺ら訓練ん時超練習したじゃん、見せてやろうぜ!」

須「あのなぁ!あんな絵物語みたいな『必殺技』じゃ隙がでかすぎてまったくもって実用性ないから!」
飛「えー、でもさ、それいったら俺ら討伐中っていっつも力合わせてるじゃん。息は抜群に合うから連携取りやすいしさー。
  なら必殺技の一つでもあったほうが面白くねぇ?」

須「いいんだよ、なくたって。お前が一気に薙いだ隙に俺が大将に切り込む、それが俺らの基本戦術なんだから。」
飛「ふーん。でもスーのやつは頭良いからさ、きっと力合わせたらもっといろんな攻撃はできるぜ!」
須「それについては否定しないな。お前がもっと臨機応変に動けるようになったら、だけどな。」

22・二人だけの秘密はありますか?

飛「ヒミツ?んとな―――」
須「言ったらヒミツではないだろ、そんな大層なモンはねぇけど。」
飛「え、ほら、天井裏にあるイツ花のさ――――(飛んできた只ならぬ気に須雲によって大急ぎで口をふさがれる)」

須「良いか飛雲、秘密はな、ばらしたらやばいから秘密なんだ。」
飛「(青ざめた顔でぶんぶんと首を縦に振る)」

23・ここだけの話、双子だからこその悩みってありますか?

須「あれだよな、こいつと双子だと言ったときの都の人の何とも言えない視線だ。」
飛「こんないい子と双子なんて羨ましいわ♪って意味だろ、うんうん。」

須「絶対違う。」
飛「俺的には…やっぱり似てないね、って言われるのあんま好きじゃねぇな。双子だからってそっくりじゃなきゃ駄目ってわけでもないのに」
須「確かにそれよく言われるな。気にはしてないが…快くはないな。あとは……(飛雲に一瞬目をやりそらす)
   双子だからといって、同じ素質を持っているわけではなくまたその成長も一個体としてである、ってとこか。」
飛「??難しくて俺よくわかんねーけど…あれか?俺はすばしっこくて、スーは頭いいってことか?」
須「ま、そういうことにしておいてやるよ(どこか嬉しそうに笑いながら)」

24・仮に双子でなかったとしたらどんな関係になっていたと思いますか?

飛「はいはいはいはい!俺スーの親父とかになったりして!」
須「御免被る。(即答)なんだろうな…恐らく家族じゃなきゃまずつるむことはない類の人間だとは思うんだが。」
飛「分からないぜー?俺がスーのやる書店とかにいって本ぶちまけて怒られて、ほら縁がある。」
須「本ぶちまけるのが前提かよ。ま、どちらにせよ俺は年が離れてる印象は抱かないな、同年代の従兄弟とか、お隣さんとかか?」
飛「ふっ、スーは想像力が貧困だぜ!例えばお前が俺の姉ちゃんとか、俺がお前の嫁さんとか!!」
須「俺はそういうゲテモノじみた想像はしないことにしてるんでな。ま、何にせよこの関係が一番しっくりくる。」

25・双子に生まれて幸せですか?

飛「もっちろん!普通の兄弟、とはやっぱりちょっと違うと思うんだ、こう、なんつーのかなぁ…やっぱりスーがいなきゃ俺もいないよ。」
須「応か否かで答えるなら、応、と答えておく。とりあえず、双子じゃない可能性ってのは考えたことはないからな。」





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