あの花の名前 




「天真みてごらん、曼珠沙華だよ」
「まんじゅ、しゃ……?」
「曼珠沙華、だよ。
 赤くてきれいで、夕暮れが似合うお花だと思わない? 私、すごく好きだなぁ」

暁生家の律と天真(てんま)。仲良し親子。
天真の訓練期間中で、親子が一緒に過ごしていた1021年9月の光景。
サイトを始めた当初から、いつか描きたいと思っていた絵でした。満足!
(絵板で描くことになろうとは思ってませんでしたが、アナログで描くよりかえって良かったかも…。
pooのレイヤー演算機能はたいへん優秀なので頼りまくりです。有難い!)

シチュエーションがこれなので、アップは9月中に!が目標だったんですが、描き上がったのが9/30で(…)、
これを9月のうちにご覧くださった方は果たしてどれだけいらしただろうか。

天真の遺言が「あの花の名前は何ていったっけ? なぜ思い出せないんだろ? 〜」だったので、
きっと大好きなお母さんと過ごした9月の花のどれかが思い出の花なんだろうなぁ →
思い出せないような名前の花って何だろう → 曼珠沙華かな! という連想でこうなりました。
律ちゃんが花好きという設定もここから来ています。
地獄花とか幽霊花とか不吉だとか言われていたかもしれないけど、この子はそんなの関係なしに
見たままに花を愛でたんじゃないかな。
9月は律のお父さん(狼牙)が亡くなった月でもあるので、律は一年前には父の墓前に曼珠沙華を
供えたかもしれない。だからきっと、律にとっても思い出深い花です。

天真は8月生まれなので、9月にはもうちょっと大きくなってるだろう…という気がするんですが、
ちびっこに描いてしまったのは萌えを優先した結果でした。
あんまり育つと律が抱き上げられなくなっちゃうもんな〜。
どうせ親子絵描くんだったら、子供が小っちゃいほうが余計にときめきませんか…vv


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