+ + + 九条一族史 余談 + + +


歴代当主の手記という形で書いている九条一族史の、
余談やら言い訳やらちょっとした設定やらの書き留めです。
大したモノではないですが、本編のネタバレもたまに含まれます。
できれば手記を読んでからご覧くださいませー。






 初代  (あらた)

 見切り発車気味で始めてみました当主の手記。冒頭のモノローグは、サイト開設当初のWeb拍手に置いていたSSをちょっといじったものです。
 初回プレイの最初期ゆえ、討伐がたどたどしかったり、今見ると変に効率の悪いことやってたり、メモが不十分だったりもしてます。でもそういうのも含めて「初代」の手記。この際だから初心に帰って、俺屍を始めた当初の気持ちをもう一度辿ろうというつもりで書いていきました。
 ちなみにこの年の9月、何やってたのか書いてないのはバッチリさっぱり覚えてないためです。仁が生まれて新が指導についたのは確かなんだけど、その間千里を一人討伐に出したのか、それとも休養させてたのか、記録も記憶もない……。でも流れ的にはうまいこと誤魔化せた(ような気がする)ので、まあOKということで。
 これ以降も、討伐先をメモってないとか出撃隊メンバーがわからないとかいう月はしばしばあるので、そこは適当に誤摩化しつつ。いつ何の術を入手したとかもほとんど記録していないため、「まーだいたいこの時期だろう」と捏造もとい憶測で書く予定の箇所もすでにあります。ご容赦ください((笑)。



 2代目 千里 (せんり)

 仁は姉の千里のことを「姉さん」ではなく「千里」と呼びます。
 初代の没後、忘れ形見となった仁が父と同じ声で千里を呼ぶという、3月のあの数行のシーンを書きたかったがためだけにそういうことにしました。
 理由としてはまあ、新が「千里」と呼ぶからそれに倣って呼んでいた、みたいな感じかなと。そのくせ万里は叔父である仁を「兄さん」と呼んでいるんですが、それはそれで(爆)。
 ところで万里は初代を何て呼んでいたんだろうなぁ……おじいちゃんとは言わなかった気がしますが。「当主様」?



 3代目  (じん)

 何といっても贔屓の息子なので、書くのにめちゃくちゃ手間取りました。
 といっても半分ぐらいはさっさと書けたんですが、どこが大変だったかって、この場面を仁の一人称で書くのが。…書き上がったものについては、多くは語らないでおこう…。
 ところで仁は新にそっくりなんです、というのはすでにあちこちで語ってますが、顔や声のみならず口調も新によく似ています。手記の口調もほとんど同じにしています。新を見て育ってるんだから、仕草や物言いが自然と似てきてもおかしくないだろう…ということで。
 一応脳内では、新は「とにかく"お父さん"なんだ!」仁は「みんなの"お兄さん"なんじゃー!」というイメージをもって書いてましたが。(変わってないよ)



 4代目 万里 (ばんり)

 万里は九条家の代々の当主の中でもトップクラスに寡黙なので、手記が本当に素っ気ないです。万里なりに家族を想ってるんだけど、口に出して言わない上、そういう独白すらしない人…なので……。家族の台詞とかも当初はもうちょっと入ってたんだけど、それも思い切って削ってしまった。「愛している」がこれで伝わるかどうか。
 それからこれはホントに余談なんですが、万里が7月に言ってる「弓が重い」というのは、弓を持ち上げるのが重い、ではなく「弦を引くのが重い」という意味に取っていただけると嬉しかったりします。弓経験者の小さなこだわりでした。
 ちなみにゲーム上の万里は、仁の存命中留守番役に回ることが多かったので、よく忠心を下げていました(笑)。えーと、仁兄さんと討伐に出られないとか仁兄さんが無理をするとかそういう点が不満だったんだよきっと。自分が当主になってからは家に残ってるしな。
 「千里」「万里」「里杏」という三人の名前はけっこうお気に入り。この頃から親子や兄弟姉妹は名前を1文字揃えてつけるのが好きでした。



 5代目 迦南 (かなん)

 赤毛に褐色肌という目を引く容貌、立派なお胸(イツ花談)、初の槍使いの戦闘グラフィックも勇ましく、いやー派手な娘だなぁ!
 ……と、思っていたんですが遺言で一気にイメージが覆りました迦南です。あんなにいじらしい遺言はちょっとないよ。
 そして書けば書くほどに、控えめで引っ込み思案で泣き虫な娘になっていきました。(たぶん性格は母神(葦切四夜子)に似てます)九条家の手記はもーちょっと淡々と進めたいと思ってるんですが、感傷的になってしまうのはこの子ならではかなぁ。(^^;)
 鈴鹿と三ツ星凶太は、わりと仲良しカップルだったんじゃないかってな気がします。ラブラブ恋愛関係ではなさそうだけど。ちなみに、「絶対息子を授けてやる」は単に凶太様の気合の話であって(鈴鹿から「今うち女ばっかりだからちょっと寂しいかも」とか聞いて意気込んだ)、本当に息子が生まれたのはたまたまです。神といえども生まれる子の性別はどうこうできないんじゃないかなと思ってます。



 6代目 若葉 (わかば)

 この子プレイ当時はさほど贔屓ではなかったんですが、手記を書いていったら自分内で株が上がりました。
 気風のいいお姉さんで迦南の良き理解者。大江山を越えられなかったとき、「鈴鹿や依那には来年がある」という励まし方をしたのも若葉ならではです。何よりも「自分が不甲斐ないせいでみんなが」という責任感が迦南を潰しそうだったのを知ってたから。若葉自身も9月に生まれて二度も大江山に登った人だったから、一番泣きたいのはこの子だったかもしれないのに強い子だなぁ……と、遺言聞いて思ったものでした。
 ところで万里の代(1020年7月)に神像が、迦南の代(12月)にミィちゃん像が、都にすでに建ってます。どっちもシリアスやってる月に建つもんだから書きそびれてしまった。重傷者出して大江山越えを諦めた月に「九条家に福招くミィちゃん像」とか、ちょっとしょっぱいよなぁ。






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