“君はどの糸たぐり 僕と出会う?”


地球儀を廻して


お祭りの【イメージソング】お題に参加させていただいた、九条一真(かずま・上1右1)現代バージョン。
ずいぶん前にもサイト内で語っていましたが、ナナムジカの 『Ta-lila 〜僕を見つけて〜』 がイメージです。
絵は冒頭の歌詞より。わりとイメージした通りに描けたな…と気に入ってます。

一真はちょうど髪狩りが始まる世代に生まれた弓使いで、素直で人懐こく感情表現の豊かな子です。
5ヶ月年上の当主・志摩(しま・女下3右1)にべた惚れで、それはもうウザいほどにラブ一直線。
「志摩大好き!」とアタックしては「何言ってるのよ」とあしらわれるのが日常でした。
が、ただ鬱陶しいだけのお子様でもなく、早く術を覚えて彼女の役に立ちたいがために朱ノ首輪を装備しようとして
「絶対駄目」と当の志摩に怒られ、それならばと地獄雨の奥義を編み出したりもした、わりと根性のある奴でした(笑)。
当主としての志摩を困らせるようなワガママは一切言わなかったのが健気なところで、彼女の交神の時にも
一瞬は凹んだものの「いってらっしゃい」と笑って送り出しています。生まれてきた志摩の息子も大変可愛がりました。
(ちなみに志摩の子・正志は下6右3顔で、色まで一目瞭然の母親似でした。そりゃあ可愛くないわけないよね!)

そういう具合で常に全力で慕ってくる一真に、志摩もそのうち心を許すようになるのですが、
向けられる想いに彼女がはっきり応えることは生涯ありませんでした。
いずれ当主にと早くから見込まれてそうなるべく育った志摩は「私には恋愛より他にやるべきことがあるから」と
責任感が先行していて、そういう自分を変えてもいいんじゃないかとは思いながらもついに変えなかったのでした。
“変えなかった”半分、“変えられなかった”が半分で、もしかしたら志摩にも悔いがあったかもしれません。

そんな彼らは悲願達成後、現代に再び生まれてくることになります。
九条一族は初代以外の面々も転生する設定なのです……というか、ナナムジカのこの曲を聴いたことにより
そういう設定で固まったのだったり。
この世界のどこかにいるまだ出会っていない愛しい人に向けて「君に会いたい」「見つけてほしい」と歌っていて、
あぁ一真から志摩への歌だなあ…と思ったのでした。
転生後、前世の記憶は残っていなくとも全霊で好きだった人がいたことだけは魂のどこかに刻まれていて、
その人がいないから満たされなくて、毎日楽しいのに何が足りないんだろう、自分は何を求めてるんだろうと
悶々としながら思春期あたりまで過ごして、ある日唐突に現世の志摩に出会うといい。
そして今度は当主の重責を抱える必要のない彼女と、のびのび恋愛して幸せになってほしいなぁ…と思います。

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